-20℃の部屋でダイヤモンドダスト作ったよ(気象研究所)

4月18日の発明の日を含む週を「科学技術週間」というそうで、あちこちでイベントをやっていました。ということで、4月19日に気象研究所の一般公開へ行ってきた話です。

低温実験施設に潜入

大気中にはエアロゾルと呼ばれる、目には見えない、いろいろな種類の粒子が漂っているそう。黄砂や花粉もエアロゾルの1つ。こういうものが雲つぶや氷のつぶになることもあるのだとか。ただ、通常の天気予報にはまだ十分に反映されていないとのこと。どういうエアロゾルが雲つぶや氷のつぶになる役割を果たしているかを調べるために、この低温実験施設が使われているそうです。

定員制で整理券を持っていないと見学できない施設ですが、開始時間の直前に到着したにもかかわらず、運よく整理券を手に入れることができました。

雲にかかわる現象の中には-90℃近くで起こる現象もあるらしく、専用の実験室が備わっています。今回の一般公開では、-40℃用の実験室が-20℃まで冷やされていて、その中でちょっとした実験をすることになります。

-20℃に冷やされた実験室にはミストが噴出されていて、凍らずに水滴のまま漂っています。部屋を暗くしてエアパッキン(プチプチ)をつぶすと・・・

なんだかキラキラしてきました。

プチプチをつぶしたことで、断熱膨張という現象でプチプチ周辺の温度が一瞬で下がり、漂っていた水滴が小さな氷の粒に変わったのだとか。氷の粒は、近くの水蒸気を取り込みながら成長して、きれいなキラキラの粒が見えるようになったようです。